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向山裕 MUKOYAMA  Yutaka

向山裕(MUKOYAMA Yutaka)1984年兵庫県出身。宝塚造形芸術大学絵画コース在学中より個展を開催。

120号の巨大なキャンバスに、実際には指先ほどの小さな生物を精密なタッチでリアルに描き、注目を集めました。

気になった生物を入念に調べ、入手できるものは実際に飼育し、その生育を共にします。

体長3mmほどのウミホタルなどは顕微鏡で細部まで観察し描いていきます。それらは標本のようなリアルさで、作家の意思を殆ど感じさせない写実的な手法で描かれますが、何処か空虚な悲哀感と懐かしさにも似た愛着を感じさせます。

また、油彩画の他にも巨大サイズのイカの骨や米粒を樹脂で作った立体作品なども制作し新たな領域へ広がりを見せました。

これまで鳥類や昆虫、海景、珍しい海の生物などを数多く描いてきた向山ですが、その興味は自然界とその生命の循環、殆どが短命もしくは一瞬で繰りかえされる美しくも儚い現象の不可思議さにあるようです。緊張感あふれる作品からはそれらの生命体と彼らから届けられる様々なメッセージへの畏敬の念が感じられます。

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