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柄澤齊展

銅版画連作『夏の鏡』を中心に

会期:2013年6月3日(月)ー6月15日(土)

開廊時間:11:00ー18:30  日祝休廊

『夏の鏡』に寄せて

 

作品として銅版画をつくり、発表するのはこれが初めてになる。腐食の方法を知らないのですべてドライポイントで彫り、銅版画用のプレスも持たないので木口木版用のアルビオンプレスで刷りの試作を繰り返した。圧力不足で小画面のものしか作れないが、もともとそれが私のフィールドである。                    

 

個展のタイトルであり、連作のタイトルでもある『夏の鏡』は佐々木幸綱の歌に借りた。

 

詩歌とは真夏の鏡、火の額を押し当てて立つ暮るる世界に

 

万葉から今にいたるまでのあらゆる歌から一首を選べといわれれば、これを選んでためらわない。心密かに、「詩歌」を「版画」に置き換え口ずさんできた。版画は私の夏の鏡である。黄楊の横断面に額を押し当てて火照りを冷ましてきたように、その昔磨かれて鏡となった銅の肌に、しばらくは額を押し当てて立とうと思う。暮るる世界の加速を背に感じながら。

 

                               版画家識

銅版画連作『夏の鏡』 15点

追憶の木
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夏の鏡-楊  

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夏の鏡-緑陰  

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夏の鏡-ゲオルギウスの森  

夏の鏡-月

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夏の鏡-朝露

夏の鏡-谺

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夏の鏡-遠雷

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