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Glass painting  Exhibition

会期:2021年7月12日[月]-8月7日[土]

開廊時間 11:00-18:30 日曜・祝日休廊

※22日、23日休廊/19日、24日は開廊しております

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《出品作家》

井出創太郎
岩切裕子
柄澤齊
北村奈津子

齋藤悠紀

柴田香代子

戸田勝久

林孝彦

古本有理恵

望月通陽
山中現

硝子絵は、板ガラスに描き、反対の面からガラスを透して鑑賞します。透明なガラス面を通して見える色は美しく、艶やかな世界に魅了されます。
本展は11名の作家が、それぞれの技巧を凝らした硝子絵、約50点を展示致します。
様々な技法や工夫を凝らした作品は、素材が持つ効果を楽しむことができ、新鮮な驚きと魅力に満ちた創作となっています。是非ご覧頂けましたら幸いです。

 

井出創太郎 IDE Sotaro

《作家コメント》

作品名にもある「piacer d’amor(愛の喜び)」は幼い頃いつも傍らにあったイタリアの古典歌曲(民謡)で、個人的に大切な記憶であるとともに、「記憶(=想起という今)」を象徴するものとなっています。「bush(叢)」は、植物が芽生へ、茂り、枯れていく、流れ行く時間と繰り返し、めぐりゆく時間を表すものとして、作品に寄り添わせています。時間、記憶は私のモチーフで在り続けています。

岩切 裕子 IWAKIRI Yuko

1961年 東京生まれ。

1988年 多摩美術大学院修了、日本版画協会展協会賞受賞。木版画を中心に作品を発表。

今回の作品は、木版画と何層にも重ねられた硝子絵を組み合わせた立体作品です。小さな窓を覗き込むと広がる光景は、ノスタルジックな気分に誘われます。

柄澤 齊 KARASAWA Hitoshi

木口木版画の第一人者。版画にとどまらず絵画、 コラージュオブジェ など多様な作品を手がけ、書籍の装幀や装画にも携わっています。様々なイメージを醗酵させ創りあげられた作品は、文学に対する深い愛情を感じ、書物が開かれた時のような想像の世界に魅了されます。

今回、初めて制作された硝子絵は、版画家ならではの手法を生かした作品となっています。「潮騒」は自然光に透かしてみると美しく輝き、神秘的な深い轟きが感じられます。

北村奈津子 KITAMURA Natsuko

齋藤 悠紀 SAITO Yuki

1982 埼玉県生まれ

2008 東京造形大学大学院 造形研究科 美術研究領域 修了
自ら出会い収集した事物(虫や動物、流木や貝殻、骨などの漂着物、物語)を、モチーフに銅版画を制作。平行して多層ガラス絵も発表し続けています。
国内外の美術館、全国の画廊、百貨店(銀座三越、東急たまプラーザ、福屋八丁堀、阪神梅田、 東武池袋、伊勢丹浦和、伊勢丹新宿)などで個展、グループ展を開催しています。

柴田 香代子 SIBATA Kayoko

1948年札幌市生まれ。 1971年東京芸術大学日本画科卒業 。

個展等で銅版画を中心に作品を発表しています。

《作家コメント》

窓辺で空ばかり見て過ごしていた子供のころ。 雲の形や空を横切る電線を眺めながら、 おとぎ話しを想像していました。 今でも、私の見る世界には、 形はなくても、区切られた窓があります。 そんな思いを絵に閉じ込めて。

戸田 勝久 TODA Katsuhisa

1954年神戸市生まれ。関西学院大学、嵯峨美術短期大学卒。アクリル画を井上直久氏、銅版画を山本六三氏、南画を津川蕃氏に学ぶ。

83年大阪にて初の個展。以後、京阪神、東京、パリの画廊等で作品を発表。アクリル画、水彩画、ペン画、銅版画、墨彩画、焼き物絵付け、など。書物の装訂挿絵も多数。

林 孝彦 HAYASHI Takahiko

1961年岐阜県生まれ。 87年東京藝術大学大学院版画専攻修了し、西武美術館版画大賞展優秀賞、現代日本美術展東京都美術館賞を受賞後、各地を旅して個展を中心に発表。国内での発表に留まらず、アメリカ、ドイツなどでも個展を開催。

銅版画作品を中心に、パーチメント(羊皮紙)や布、糸を使ったコラージュ作品、インクで描かれたドローイング、ガラス絵、小口木版等も発表しています。 どこか懐かしさを感じさせるプリミティブな作品は多くのファンを魅了し続けています。

古本 有理恵 FURUMOTO Arie

1965年東京生まれ。1992年京都市立芸術大学大学院版画修了。銅版画 を中心に 近年は油絵 、ガラス絵 なども手掛けています。

1990年代は音楽や物から受けたイメージを自由な曲線で表現した作品でしたが、2000年代に入るとモチーフは植物へと移り変わり、鮮やかな色彩に伸びやかな線で表現されています。作品になる植物は自ら育てた物が多く、日々観察しスケッチする事から始まります。ディープエッチング によって輪郭ずけられ、重ね刷りされた色調豊かな作品は植物の持つ生命力を強く印象づけます。

望月 通陽 MOCHIZUKI  Michiaki

1953 静岡生まれ。染色、陶芸、ガラス絵、紙版画、リトグラフ、木彫、ブロンズなど、多様な手法を用いて独自の作品世界を築いている。
「宮本輝全集(全14巻)」など装幀も多く手がけ、’95年講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。画文集「道に降りた散歩家」で’01年ボローニア国際児童図書展賞次席受賞。作品集に『円周の羊』など。

山中 現 YAMANAKA  Gen

1954年福島県生まれ。東京芸術大学大学院修了。木版画を中心に 水彩、モノタイプ、ガラス絵、油絵、オブジェ 、詩画集 なども発表し、近年では絵本の挿絵なども手掛けています。モノトーンや淡い色彩に、不定形なかたちが漂う詩情豊かな作品は自然や事物の根源へと心をいざないます。

© GALERIE petit bois.

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