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林孝彦展

第9回  銅版画連作「老子考」

2024年5月13日[月]-6月1日[土]

開廊時間:11:00ー18:30  日曜休廊

作家在廊日:13日、14日

老子考 - 虚而不屈 (5) 2006 年 300×300mm 銅版画

《作家コメント》

このたび、はじめて銅版画連作「老子考」を一堂に並べる機会を得ました。

“老子”は紀元前5世紀前後の中国で書かれた上下2編、81章の文書。形而上学的内容で、謎めいて神秘的色彩が濃い文言で構成されていますが、全体でも約5千字と短いものです。同名である著者“老子”という人もまた謎めいていて実在した人物なのかもはっきりしていません。

しかしというか、それゆえ?なのか・・・形のない、捉えどころのない創作の根源を探るような抽象表現をテーマとしている私にはとても心惹かれるものでありました。10代からの愛読書である“老子”を基にしたライフワークである連作題名は老子考。それに続く-()内の数字は章の番号を表していて、その章の文から取った文言を添えて各題名になっています。2002年から現在まで21年かけて29作品になりました。
さらに老子考に沿った新作オリジナル作品を展示に加えます。

個別には画廊でこれまでにご紹介したこともある作品中心ですが、作者である私自身全作29点を並べて観たことはありません。これらに未発表の鹿皮紙(鹿皮パーチメント)に描いた作品やガラス絵など新作も7点展示いたします。

是非ご高覧賜りますようお願い申し上げます。

                                                                                                                                                                               林孝彦

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