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井出創太郎展

piacer d’amor bush-種蔵の影-

会期:2023年8月21日[月]-9月9日[土]

開廊時間:11:00ー18:30  日曜休廊

作家在廊: 21日、9日

8/7〜8/11の期間、北海道にて落石計画がッ開催されています。

piacer d’amor bush <種蔵のためのetching drawings> 2022
580×327㎜    緑青刷り

piacer d’amor bush-種蔵の影-
 
岐阜県飛騨市池田町種蔵集落。
20棟ほどの母家と20棟ほどの板倉と石積の棚田がひろがる小さな集落。
この美しい集落は限界集落でもある。

集落内に点在する板倉は風道を辿るように配されている。
板倉を作品の居所とする展覧会「光射す器 種蔵の影」は2021年の晩秋に始動を許され、作品の居所を許された板倉の数は少しずつ増へ6棟となり、今年で3回目を迎える。
 
piacer d’amor bush-種蔵の影-展は「光射す器 種蔵の影」のこれまでとこれからを起点にカタチ作ります。
                                         

                                                       井出創太郎
 

井出創太郎(IDE Sotaro)1966年東京都生まれ。1991年愛知県立芸術大学大学院美術研究科絵画油画専攻修了。1987年より銅版画を制作。近年は、銅版画を襖、障子の形式で家屋に宿す作品へと展開。

「相倉/その光と襖」(世界遺産合掌造り集落相倉旧山崎家)や「渡部家住宅その光と記憶」(重要文化財 渡部家住宅)、2008年から10年間続けられた「落石計画」(旧落石無送線送信局・北海道根室市落石岬)など、特定の「場」が積み重ねてきた時の記憶を掬いとりながら、自分の想いを重ね合わせ、寄り添う空間を作り上げています。

作品には身近にある草花が使われており、今回は主に紫陽花が用いられています。腐蝕液に版を入れ、時間の流れに伴い変化しつつある一瞬(刹那)をプレスして留める事で、時間と記憶の集積が幾重にも重なりあって作品として昇華されているようです。

作品には全て「piacer d’amor bush」という題がつけられています。「piacer d’amor(愛の悦び)」は幼い頃いつも傍らにあったイタリアの古典歌曲で、作家の記憶全般の暗号となっています。「bush」は、植物が芽生へ、茂り、枯れていく、流れ行く時間と繰り返し、めぐりゆく時間が表現されています。一貫して時間、記憶のモチーフで在り続けています。

art project

© GALERIE petit bois.

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